外国為替証拠金取引(FX)は昨今騒がれておりますが、そもそもの仕組みは過去から存在していました。
皆さんもニュース等で為替情報として1度はご覧になったと思われます。
昔は電話注文が基本でしたので、その存在自体は有名でも実際に取引を行っていた方は専門家に限られていました。
ですが現在ではインターネットの普及により取引そのものが極めて身近になってきています。
外国為替証拠金取引(FX)とは名前の通り、各国の通貨を売買する事によって利潤を生み出すシステムです。
具体的には1ドルが100円だったとして、そして1ドルを購入したいとした場合、100円を払えば購入出来ます。
では1ドル95円だったらどうでしょうか。
95円で購入出来ます。
100円よりも安い。つまり、円の力が強くなったと言う事になり、「円高」の状態です。
逆に1ドル105円だったらどうでしょうか。
100円よりも高い105円で購入しなければいけません。これが「円安」の状態です。
本来一般的な感覚で言うと、円が少ないんだから「円安」、円が多いんだから「円高」と考える方もいらっしゃると思われますが、
こと為替となると全くの考え方となりますので、注意が必要です。
日本の場合、加工貿易で海外の人間・企業と商売を行っている事が多い為に
為替の値動きによって得をしたり、損をしたりする可能性が高く、為替の動向次第によっては
会社業績、引いては会社業績等に強く影響する事も少なくありません。
ですので、重要な経済指標としてニュースに常に表示されたりしていると言う訳です。
外国為替はその名の通り世界中の人間・企業が参加しての取引となりますので、価格そのものは極めて短期間で動きます。
殆ど一定の価格で留まっている事はありません。ですのでニュースではアメリカドルの場合、
「100円10銭~50銭の間」とか
ぼかして言っているはずです。値動きが早いのでそのニュース時に正確な金額を伝える事が困難なのが理由です。
また実際の売買の場合、買いたい場合の金額と売りたい金額は差が出てきます。
FXで取引を行うにあたってかかる費用としては、まず取引手数料があります。
アメリカドルを例に取りますと、
Bidは購入する際に必要な代金となります。これが100円20銭とします。
ASKは売却する際に得られる代金となります。これが100円22銭とします。
その差、BidとASKの差をスプレッドと言います。今回の例では2銭がスプレッドと言う事になります。
既にお分かりかと思われますが、このスプレッドの幅が小さければ小さい程、実際の売買時に有利に働きます。
昨今はFX各社が競うようにスプレッド幅の縮小を打ち出し、FXプレイヤーとしては喜ばしい限りです。